電話
<talk
: Nora>
メッセで話した後
から、ケータイのメールをやりとりするようになっていた。
そのメールのなかで、ドキリとするコトバがあった。
彼女のことが気になる、という私のメールに、彼女はふざけて「それって、恋?」と問いかけてきた。
ここ数年、恋愛沙汰から遠ざかっていた私は衝撃(といっては大げさか)を受けた。
「うん、そうかもー。」
私はそう返信した。
正直、自分でもそれが本当に恋愛感情なのか、自信がなかった。
メッセやメールでふざけてそんな話をしても、彼女の置かれている立場はとても微妙なものだった。
彼女の状況は、私の中の「二大恋愛タブー」に見事にひっかかっていたから、好きになってはいけないんだ
よ、と
自分に言い聞かせていたからかも知れない。私は少なからず動揺した。
その日の夜中、彼女から「風邪引いたから、声が出なくなるかもしれない」というメールをもらった私は
冗談半分で「じゃ、今のうちに声、聞いておこうかな。電話してもいい?」と返信した。
次の瞬間、ケータイの着信音が鳴り響いた。
番号を見ると彼女からで、私は慌てて応答した。
初めて聞く彼女の声はとても綺麗で、可愛くて、ふい打ちも手伝って私はかなり緊張した。
彼女も緊張していた(らしい)。
それでも、結局結構な時間を電話に費やした。
その電話で、その日、彼女のバイト先に行く約束をした。
○ーミヤンのつけ麺を食べに行くね。
それが言い訳だった。
<talk : 朔耶 >
ノラとメッセで同じ時間を過
ごして、明らかに二人の距離が近くなったことを感じた。
Noraへの興味が高くなっていった。
そんなときNoraから「サクヤのことが気になる。」という内容のメールをもらった。
Noraは軽い気持ちでそう言ったのかもしれないけど、私は驚いた。
告白・・?いや、違うよね。。頭の中でぐるぐると考えを巡らした。
「いい友達で・・」と言い出したのは私の方だから真剣に受け取るわけにも。。。
私は半分茶化して「それって恋なんじゃない?」と伝えた。
正直なところ、Noraの出方が見たかった。ずるいよね(笑)
Noraの返事は素直なものだった。私は嬉しい半分困惑した。
『私は恋愛なんかしていい立場じゃない・・・』
数日前から私は風邪をひいていた。
声の調子がおかしくなっていたのでそのことをNoraに伝えた。
すると「今のうちに声聞いておこうかな。」とメールが。
Noraと話してみたかった。私は自分から電話をかけた。
先制攻撃した方がまだ緊張しなくてすむかと(笑)
始めのうちはやはり緊張していたけど、そのうちにメッセ同様話が止まらなくなった。
Noraとの会話は心地よくて時間があっという間に流れた。
次の日、Noraがバイト先にお気に入りのつけ麺を食べに来ることになった。
もともと逢う約束はしていたけれど、予定よりも2週間ほどその日が早く
なった。

