対面

<talk : Nora>
     朝方の電話でお互 いに寝不足なのは仕方なかったとしても、私は彼女がくれた朝の電話に出ることができずに
     非常に悔しい思いをした。それどころか約束した時間に彼女のバイト先に着けるかどうか、
     というギリギ
リの時間に起床してしまい、大慌てでバイクに飛び乗った。
      彼女の住んでいる街は昔一度だけ行ったことがあったが、どのくらい時間がかかるかわからなくて相当冷や汗モノだった。
     ま、時間には間に合ったから結果オーライということで。

      車場にバイクを止めて、ギクシャクしながら店内へ。
      細身の綺麗な店員さんが、すぐに応対してくれた。
      それが、彼女だった。
      私は彼女をちらりと見て、思わず顔を伏せた。
      まともに目をあわせられなかった。
      実物の彼女は写真で見るよりもずっとずっと綺麗で、私は困惑した。
      念願のつけ麺をオーダーし、食べながら彼女のバイトが終わるのを待った。
      彼女の仕事は時間よりも早く終わり、予定していたよりも少しだけ多めの時間をふたりで過ごせることになった。
      運がよかった、という一言では片付けられない、思いがけないプレゼントだった。
      お互い緊張したまま「どこかお茶でも・・・」と立ち尽くした挙句、ふたりでマックに突入した。
      ろくに話もできない自分がもどかしかった。
      「手、小さいんだね。」
      その私のコトバがきっかけで、彼女の手に私の手を重ねた。自分の手が緊張で震えてたのを覚えている。
      それでも、彼女の手を離したくなかった。
      このひとを、ダイジにしたい。
      そんなふうに思ったのは、初めてだった。

<talk : 朔耶 >
    
今日、逢うんだ・・・朝からドキドキしてた。
      ふだんほとんどメイクはしないけど、その日は珍しくアイラインなんていれてみた(笑)
      約束の時間が近づくにつれ、私は落ちついていられなくなって、控え室で身だしなみのチェックをしてみた。
      11:00・・約束の時間。もうすぐ来るんだ・・仕事どころじゃない。

      しばらくしてNoraは現れた。
      スラッと背の高いカッコいい女性が私に笑いかけた。
      Noraは自分を猿顔とか言うものだから、すっかりそういうものなのかと・・・(爆)
      でも、実物は送ってもらった画像よりもずっと素敵だった。
      しかも私の好きな中性的な人だったヾ(´▽`;)ゝ
      仕事中もNoraのことが気になってしょうがなくて、あまり理由もなく近くに行ったりしてた。
      しばらくしてNoraは会計のところへ。
      「え?もう帰っちゃうの??」なんだかもったいなくて私のバイトが終わるまでNoraに待ってもらうことにした。
      幸いバイトはいつもよりも30分も早く上がれることになった。こんなこと初めて・・驚き。

      着替えを済ませ、私は外で待つNoraのところへと急いだ。
      それからどこへ行くのかなかなか決まらず、私達は結局近くのマックへ。
      Noraは見るからに緊張してた。だから私は助かった(笑)
      わざとNoraの顔を覗きこんでみたり。。緊張してるのを悟られないようにしていた。
      Noraが私の手が小さいというので比べてみた。手を重ねる瞬間、ドキドキした。嬉しかった。

      私達はそのまま手を握り合った。
      お互いに緊張していたこともあって手のひらはだんだんと汗ばんできていたけれど私達は握った手を離さなかった。